マーケティング手法としての計画的陳腐化

賛否両論

マーケティングの古典的手法とも言えるのが「計画的陳腐化」です。

計画的陳腐化とは言葉に示す通り、
ある製品について企業側が意図的に製品サイクルによる陳腐化を促し、
買い替え需要を生み出していくというような方法です。

具体例を挙げれば、毎年違ったデザインのファッションを販売したり、
パソコンや携帯電話で定期的にアップデートモデルを出していくような場合です。

計画的陳腐化は別名で計画的廃物化とも言われる場合があり、
大量消費を美徳としていた高度成長期には非常によく使われていた手法でしたが、
近年では資源の有効活用という面で批判的な意見を受ける場合もあります。

主に3種類

なおこの計画的陳腐化という方法は3種類に分類ができます。

まず、「機能的陳腐化」と呼ばれる新しい機能を持った製品を
時間をおいてリリースしていく方法です。

最も有名な例としてはパソコンにおけるWindowsやMacのOSアップデートなどです。

新製品に新しい機能をつけていくことで、
従来品に「古臭い」「かっこわるい」といったイメージを植え付け、
買い替え需要を促します。

機能的陳腐化の場合、従来製品はまだまだ使うことができたとしても、
新しい機能を持った製品を欲しいという気持ちを強く起こさせることでの買い替え需要を狙っています。

次の「心理的陳腐化」とは、性能そのものは大きな変化はなくても
モデルチェンジを定期的に行うことでより新しいものを欲しいという気持ちを促す方法です。

自動車メーカーなどでは、製品そのものの性能面に大きな変化はなくても、
必ずそれぞれの車種を何年かに一度ずつモデルチェンジするようにしています。

ファッションなどもそうで、
流行の形や色をあらかじめ業界全体を通じて広めておくといった、
協力的な需要創出もよく行われます。

3つめには「材料的陳腐化」という方法があります。

これはかつてかなり大きな批判を浴びた方法ですが、
品物の耐久度を製造の段階からあらかじめ弱く作っておき、
定期的に破損がおきるように仕向けることで買い替えを促していくという方法です。

パンティーストッキングなどが破れやすくできているのはこのためと言われており、
製品耐久度の弱さが意図的なものなのか、
それとも企業努力が間に合わないものかは
消費者側からはなかなか判断がつきにくいという問題点があります。

計画的陳腐化では従来品は廃棄されることが多かったことで問題をされましたが
最近ではセコハンと呼ばれる中古企業が増えてきており
別の面での需要を生み出す一因となっています。

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