マーケティングの専門家の知恵

価格設定が重要

マーケティングをするときには、企業内部の状況を知るとともに市場の様子を知るという、
内と外の両面からの対策が必要となります。

マーケティングというとどうしても、
市場の動向を知って効果的な宣伝・広告を行う方を優先的に行いたくなってしまいますが、
そのような外部対策のみでは長続きするヒット商品を生み出すことは難しいでしょう。

マーケティング概念を確立したアメリカの学者のP.コトラーは、
本来であれば製品(Product)・価格(Price)・場所(Place)・促進(Promotion)
を合わせた「4P」で総合的にマーケティングを考えて行くべきところ、
多くの企業は促進のみの「1P」マーケティングしかしていないという皮肉を言っています。

マーケティングにおいて最も重要となる価格設定をするときには、
その製品・サービスを作る企業が製品開発や製造に
どのくらいのコストや時間がかかるかを適切に把握していなければいけません。

失敗例

中小企業の多くで見られる失敗例としては、
まず利益率を計算せずに大雑把に市場の様子だけを見て
「このくらいだろう」というどんぶり勘定で価格を設定してしまうような場合です。

また、最初はそのようなどんぶり勘定による価格設定でも
利益を上げることができていたとしても、
競合他社の出現や他社のプロモーションキャンペーンへの対抗のために
無理な値下げをしてしまい、それ以降値上げができずに作れば作るほど
赤字を生み出していくという負のスパイラルに
巻き込まれていってしまうケースもよくあります。

一度下げてもまた上げればいいとばかりに安易に値下げをしてしまうと、
案外そのあと引っ込みがつかなくなって価格が据え置きにされてしまうものです。

まずは企業内部の状況などから、
いくらまでなら持ちこたえる体力を保てるかという
きちんと数字に基づく分析をしておくことが大切なのです。

しかしそのような企業の環境分析は誰でも簡単にできることではありません。

もし十分に時間をとることができないなら、
思い切って外部のプロに依頼してみるのもよい方法です。

企業診断のプロと言えば「中小企業診断士」という
国家試験によるコンサルティング業務検定の合格者が代表的です。

中小企業診断士は、
マーケティングに深く関わる部分までもを含んだ幅広い知識を身につけています。

中小企業診断士の資格を持っていることで就くことができる仕事もあるので、
将来転職を考えた時にもきっと役に立つはずです。

大企業などでは中小企業診断士を企業内において
専門のコンサルティング業務にあたらせていることもよくあります。

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