あえて書かないという選択

a0008_001871

資料には余裕を持たせる

新人の頃によくやってしまいがちな失敗例として、つい「書き過ぎ」をしてしまうということがあります。

プレゼンやセミナーにおいて資料を提示しなくてはいけないとき、見る人達にとってわかりやすくしようと、まるで一冊の書籍を書くがごとくにあれこれと情報を細かくつめ込み記載してしまうような状態です。

最近はパワーポイントを使ってスライドを事前に作成しておき、見やすいように同じ内容の資料を手元に配布するといったやり方がプレゼンやセミナーの主流となっていますが、この場合においては特に注意が必要です。

例えば自分がそのセミナーやプレゼンに聴衆として参加すると過程したとき、先に配られた資料にこれから話される内容のほぼ全てが記載されていたらどうでしょうか。

ほとんどの人は開会される何十分か前には会場入りして着席をしていることでしょうから、暇つぶしにざっと目を通してしまうこともあるでしょう。

しかしその資料があまりにも作りこまれたものであればあるほど、先に読んでしまうことで内容の展開がつかめてしまい、プレゼンターや講師の話を本気で聞きたいという気持がそがれてしまいます。

資料を作成する側は少しでもわかりやすくという気持で作るのでしょうが、スライドで見る資料は細かくて読み取りにくく、そもそも直接話として説明をうけなくても用が足りてしまいます。

一流のマーケッターになるとそのあたり心得ており、あえてオーディエンスにツッコミを入れる余地を残して話を始めます。

一流マーケッターの条件

亡くなったスティーブ・ジョブズがそうでしたが、彼がアップルの新製品を会見するときには会場では非常にシンプルなスライドが流されるのみで、製品写真とキャッチフレーズくらいしか描かれていないようなスライドを前に本人が自社製品の素晴らしさを言葉巧みに語るという手法がとられていました。

見ている人はみな彼の話術のうまさとともにイメージをよりはっきりさせてくれる美しい製品の写真でアップルの新製品に心躍らさせたものです。
大勢を前にするプレゼンでなくとも、このあえて書かないという方法はかなり使うことができます。

セールスに言って手元に資料を置いておくにしても、細かく仕様が書かれているものよりもイメージ優先で文言は口頭で説明する形式の方が、あとから再度問い合わせを受けるキッカケをつくりやすくもなります。

相手側の立場になり、好奇心をくすぐられるような工夫をしていくことが、一流のマーケッターの条件ということができるでしょう。

Comments are closed.

Post Navigation